(角運動量:JJ3.5節)
角運動量を無限小回転の生成演算子として定義すると、 はつぎの 角運動量の基本的交換関係を満た す。 [JJ3.1節参照]
で定義すると
となることを示せ。
この交換関係から、ととの同時固有ケットが存在する。
で定義する。つぎの交換関係を証明せよ。
このことから、
となることがわかる。ただし、は規格化定数で ある。
となることを示せ。また、
となることを示せ。
となることを示せ。
となることを説明せよ。
という量子数を導入する。jは整数か半整数かである。jが整数のときは mはすべて整数であり、jが半整数のときはmはすべて半整数である。
次の式を導け。
(軌道角運動量:JJ3.6節)
軌道角運動量演算子は
で定義され、 極座標では
と表される。
また、との同時固有関数
として 球面調和関数 が定義される。
球面調和関数は、つぎの直交規格化条件
および完備性
を満たす。
を満たすことを確かめよ。
より、
を導け。ただしは規格化定数で
である。
を用いて求められる。 l=0,1の場合についてすべての球面調和関数を求めよ。
のとき、
m<0のとき、