確率統計演習 3 Up: Problems Previous:
確率統計演習 1
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(1) ベルヌイ試行とは、成功 および、失敗
と呼ばれる
二つの可能な結果のみをもつ試行である。成功および失敗の確率は、
で与えられ、
である。n回の試行のうちr回が
成功で(n-r)回が失敗である確率は、二項分布(binomial distribution)で
与えられる。二項分布の確率密度関数を求めよ。
(2) n回ベルヌイ試行をおこなうとき、成功の回数の平均および標準偏差は、
であることが知られている。
の
場合について、証明せよ。
(3) 10回硬貨を投げるとき、5回が表で5回が裏になる確率を求めよ。
(4) ポアッソン過程(Poisson process)は、時間的に無規則(randomly)に
起こる多数の独立事象から成る。無限小時間 の間に一つの事
象が
起こる確率が
(
:単位時間あたりに起こる事象の平均数)
であるとき、ある有限な時間間隔
の間に
個の事象が起こる確率は
ポアッソン分布(Poisson distribution)
で与えられる。時間間隔
の間に起こる事象の平均数および標準偏差を
求めよ。
(5) 二項分布 は、
を一定に
保って
を大きく取ったとき、 Poisson分布
で近似されることを示せ。
(6) 平均
(電子/秒)の割合で熱陰極から電子が放射される
とする。
秒の間に電子が全く放射されない確率
および、
電子が1個だけ放出される確率
を求め、
の関数として
図示せよ。
(7) パラメータ および
を持つ一様分布(uniform distribution)
は、確率密度関数、
で定義される。平均値と標準偏差を求めよ。
(8) 区間[0,100]の実数を無作為に選び、最も近い整数にまるめる。確率変数
が、
で定義されるとき、 を求めよ。
(9) 変数 (
:範囲
で
一様分布)は、
正弦分布(sinusoidal distribution)しているという。
正弦分布の確率密度関数が
となることを示せ。
(10) 正弦分布の平均および標準偏差を求めよ。
(11) 誤差関数(error function)は、
で定義される。 をつかって、
を表せ。
(12) 正規分布、
の累積分布関数を をつかって表せ。
(13) 二項分布 は、
を一定に
保って
を大きく取ったとき、
,
で表される正規分布で近似されることを示せ。
ヒント:Stirlingの公式
を に適用し、
を有界な範囲に
保ちながら、
の近似をとる。