問11 1次元 調和振動子 のポテンシャル中にある1粒子を考察する。で、 状態ベクトルが
のように与えられたとする。ここでは運動量演算子であ り、は長さの 次元を持つ量である。 ハイゼンベルク表示 を用いて、 期待値 を に対し計算せよ。
[解答] 問10の a.の結果より、ハイゼンベルク表示の位置演算子は
と書けることと、運動量演算子が無限小の 平行移動演算子 であること
を用いて、
を得る。
時刻での波動関数は
となるので(問12参照)、 は古典力学でバネをつりあいの位置からだけ ずらした状態に対応する。したがって、振動子の位置の期待値は振幅、 振動数で振動する。