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ト
ル最深
部D”層
の謎: ポストペロブスカイト
太陽系外生命の
第一原理計算をめざして
Cassini-Huygens宇宙船とタイタン、土星(c)NASA |
メタンハイドレート高圧相MH-III (c) T. Iitaka |
「燃える氷」と呼ばれる不思議な物質(メタンハイドレート,MH)が注目を集めている。一見氷のよ
うであるが,水分子が作る構造の中にメタン分子が閉じ込められていて,火をつけるとメタン分子が燃えだすのだ。大陸棚など常温高圧下で安定に存在し、推定
埋蔵量は石油・天然ガスの約2倍あり,次世代エネルギー資源として期待されている。その一方、過去においては地球のマ
ントル最深部から湧き上がるホットプルームがもたらす大規模な火山活動が、メタンハイドレートの大融解を引き起こし気候変動の要因になったとも考
えられている。
また、メタンの代わりに他のガスを含むハイドレートもある。水素貯蔵物質H2ハ イドレート,単純な構成要素を持つ希ガスハイドレート,地球温暖化対策物質CO2ハ イドレートなども重要だ。
MHは土星最大の衛星タイタンの大気の謎を解く鍵物質とも考えられている。NASAはこの謎を解明するために 1997年に宇宙船Cassini-Huygens を打ち上げた。2005年1月にCassini-Huygensがタイタンに到達すると,MHの物性研究は宇宙物質科学の面からもさらに注目され るで あろう。
本稿では、最近発見されたMH
新高圧相の謎に迫る第一原理分子動力学計算を中心に紹介する。
参考文献 メ
タンハイドレート関連図書