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物理学演習B (第2回) 1991年5月14日 (飯高)
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物理学演習B (第1回) 1991年5月7日 (飯高) スピン演算子
スピン演算子は、
の規格化した固有ベクトル
|+>
と
|->
を 用いて、
と表される。[eq.(1.4.18)]
|+>
と
|->
を基底ケットとして、
の行列表示を求めよ。
の固有値、固有ケットを求めよ。その状 態で
を 測定すると結果はどうなるか。
次の等式が成立することを示せ。
任意のスピン状態について、
を測定すると
という値が得られることを示せ。この結果を物理 的に 解釈せよ。
の反交換関係、
および、角運動量演算子の交換関係
を証明せよ。
極座標で
向きの単位ベクトルを
とする。 スピンの
方向に対する演算子
に対する固有値、 固有ケットをもとめよ。
物理学演習B (第1回)
1991年5月7日 (飯高)
スピン演算子[応用問題]
Z
方向を向いた一様な磁場
中に ある 電子(陽子)のハミルトニアンは、
と書ける。
はボーア磁子、
である。 陽子の場合は、
を
に、
に置き 換えればよい。
これらの系のエネルギー固有値と固有ケットを求めよ。
磁束密度
をかけたとき、 電磁波を吸収させて電子(陽子)のスピンを 反転させて、基底状態(エネルギーの低い状態) から励起状態に励起させる。このときに必要な電磁波 の周波数を求めよ。
電子スピン共鳴(ESR)、核磁気共鳴(NMR)について解説せよ。
2個のスピン
の粒子の全スピン角運動量を考え る。 基底ケットととして各粒子に対するスピン演算子
と
の 同時固有ケット
を使うことにする。
の行列表現を 求めよ。
全スピン角運動量
について、角運動量の 交換関係
および
を証明せよ。
式(
8
)の基底ケットが、
の固有ケットに成っていることを確かめよ。
についてはどうか。
の行列表現を求め、
の固有値を求めよ。
と
の同時固有ケットを求めよ。
水素原子のスペクトルの超微細構造について解説せよ。
[参考:The Feynman Lectures on Physics Vol.3 Chap.12]
Toshiaki Iitaka
1996年07月25日 (木) 20時44分21秒 JST