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3.3 指定した範囲にある固有値固有ベクトルの計算

時間依存斉次シュレーディンガー方程式に対する「蛙跳び法」

 

の発散条件は、 である[8]。 したがって、式(15) にしたがって計算しながら を少しずつ大きくしてゆくと、 となったときに最大(最小)固有値に 対応する成分のみが発散するするので、 となって最大(最小)固有値、固有ベクトルが求まる。

また、式(15)のエルミート行列 の代わりにスペクトル変換を行った行列

 

を使えば、を中心とした区間 内の固有値が求められる。この方法の弱点は、求める区間幅 を 小さくしてゆくと の最大値と1との差がに比例して 小さくなり、発散が遅くなってしまうことである。 これを防ぐには、の代わりに前項で解説した グリーン関数の虚数部

 

を用いれば、区間幅 をいくら小さくしてもピークの高さは 一定である。



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Toshiaki Iitaka
1996年07月23日 (火) 11時51分49秒 JST