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物理学演習B (第3回) 1991年5月21日 (飯高) 基底の変更、不確定性

    1. を対角化する基底を、を対角化する基底に変換する 変換行列Uを作れ。
    2. 答が一般的な関係式

      と一致することを示せ。

    3. を対角化する基底での、,,の行列表示を 求めよ。

  1. を、の性質を持つ エルミート演算子Aの関数とする。基底から基底への 変換行列がわかっているとき、 を計算せよ。

  2. 真空中に電荷密度 と電流密度が分布しているときのMaxwellの方程式を書 け。

  3. スカラーポテンシャル と ベクトルポテンシャル を用いてMaxwellの方程式を書き換えよ。ただし、ローレンツ・ゲージ をもちいよ。

  4. この方程式の解は、遅延ポテンシャル

      

    であたえられる。

    電荷の分布している領域が原点O付近に限られているとして、 「電気双極子近似」の範囲で電磁ポテンシャルが、

      

    となることを示せ。 ここで、Qは電荷の総量、は電荷分布の双極子 モーメント

    である。

    [ヒント]をつかって、

    のように展開する。

    [応用問題]

  5. 水素原子のハミルトニアンは

    である。

    1. 電子の広がりをとして不確定性原理を 用いることにより、 水素原子の基底状態の電子の広がりと束縛エネルギーを見積もれ。
    2. 点電荷Zのまわりに電子が一つ束縛されているときの 基底状態の電子の広がりと束縛エネルギーを見積もり、電荷Zに どのように依存するか議論せよ。
    3. もしも、ポテンシャルがでなく、 だったら、水素原子はどうなるか。

  6. 遅延ポテンシャルの式(1)(2)を 導け。

  7. 電気双極子近似のポテンシャル(3)(4)を 用いて、遠方での電場、磁場をもとめよ。



Toshiaki Iitaka
1996年07月25日 (木) 20時44分21秒 JST